【保存版】お中元を正しく贈るための作法
2016.07.27 - manner
お世話になっている方々へ贈る、ポライトな日本の文化「お中元」。
感謝の気持ちも正しく贈らなければ効果半減です。
今回はお中元にまつわる基礎知識を、初めての方でもこの記事を見るだけで良いくらいまとめていきます。
なぜお中元を贈るのか
一年の折り返し地点である夏に、半年間お世話になったお礼として贈る品がお中元。
似たものに「お歳暮」がありますが、時期が違うだけでほとんど同じ言葉です。
正しい贈り方
贈る時期やのし紙の書き方ひとつで、贈る人のマナーの程度が窺い知れます。
一歩間違えれば失礼に当たることにもなってしまうので気を付けましょう。
いつ贈るのか?
東日本は7月初め〜中頃まで。
西日本は8月初め〜中頃まで。
このように同じ日本でも地域により贈答時期が違います。
これはお盆の時期が関係しているようです。
ただし、現在はいずれの地方でも7月初め〜中頃までの期間内に贈る事が一般的とされていますので、迷ったらこの期間内で贈りましょう。
うっかり忘れてしまったら…
もし時期を逃してしまっても、8/7の立秋までは「暑中御見舞」で贈ることが出来ます。
それも過ぎると、「残暑御見舞」として贈れます。
何を贈れば良いのか?
気持ちが強く、あまりに高価なものを贈ると相手の負担になることもしばしば。
以下の相場内で贈ることを心がけましょう。
相場を知る
3千円〜5千円以内でお中元を贈ることが一般的とされています。
ただし、お中元時期までに特別お世話になった方へは、1万円程度のものを贈ることも問題ないでしょう。
もらって嬉しいものを贈る
当然ですが、デパートで業務的に選ぶよりも相手が好むものをリサーチして贈る方がベターです。
迷った場合は、この暑い時期に見合ったものを選ぶと無難です。
贈る相手は?
「お世話になった」方々へ贈るものがお中元です。
それには「仕事」、「プライベート」の区別は関係ありません。
- 取引先
- 上司
- 仲人
- 友人
- 両親
- 習い事の先生
などなど…
絶対にしては行けないこと
お中元を贈ることは、関係の潤滑油となり今後の発展にも不可欠です。
ただし、中にはお中元を受け取ることができない職種があることも理解しておかなければなりません。
その他、マナー違反になることを調査したので引用させていただきます。
国家公務員・地方公務員には贈れない
国または地方公共団体の事務を担当及び執行されている国家公務員や地方公務員の方々は、利害関係者からの金銭や物品の贈与が禁止されており、お中元を受け取ることができません。
ただし、利害関係者以外の方からのお中元であれば、社会礼儀の範囲内となりますので受け取ることが可能となっています。引用:http://www.xn--wgv71a483g.biz/
「4」や「9」といった縁起の悪い品物
古くから日本では、4は「死」、9は「苦」を連想させる数字として縁起が悪いと言われています。特に「櫛 (くし)」は、4と9の数字を含んだ品物ですので、絶対に贈るのは避けましょう。
引用:http://www.xn--wgv71a483g.biz/
ハンカチ
母の日や父の日、ホワイトデーのお返しなど様々なシーンで活躍している「ハンカチ」ですが、実は手切れを意味する「手巾 (てきれ)」に通ずるため、縁起の悪い品物となっています。
感謝の気持ちを伝えるためのお中元ですので、「あなたに会いたくない」という意味を持つハンカチを贈るのは避けるようにしましょう。引用:http://www.xn--wgv71a483g.biz/
おまけ
挨拶状もいっしょに送る
儀礼的なものになり過ぎず、感謝の気持ちを書いて送ればもっと喜んでいただけるはずです。
一言だけでも添えて送りましょう。
お中元をもらったら
自分自身がお中元をいただくこともあるでしょう。
その場合、出来るだけ早くお礼状を送ります。
仲が良く比較的距離感の近い関係の相手であれば電話でも問題ありません。